たたら製鉄
「たたら」とは、粘土で作った炉に木炭を燃やしながら砂鉄を入れ、銑鉄や鋼などのいわゆる「和鉄」を生産する日本古来の製鉄法です。中世から近世にかけて現在の鳥取県西部を中心に盛んに行われ、江戸時代には、鉄は鳥取藩の主要な産物の一つとして全国に流通しました。明治維新後も、日野郡を本拠地とする鉄山師(たたら製鉄の経営者)の近藤家が技術改良を進めるなどして、海軍省や官営八幡製鉄所向けに製品を出荷していました。しかし、西洋式高炉が稼働するようになると、安価な鉄が流通するようになり、たたら製鉄は大正時代には姿を消しました。