資料詳細

トンド

基本情報

項目 内容
所蔵館 鳥取県立博物館
管理ID 14801
行事名 トンド
行事名カナ トンド
行事日 1月14日
所在地 境港市竹内町
行事概要 現在行われているようなトンドは天保7年頃から部落内の無病息災を祈って始まったと伝えられる。トンド行事は1月9日に宮迎いにはじまる。当屋は垣内神社(現・余子神社)境内のトンド宮から当屋の家まで神楽や幟等を行列で迎える。1月11日には松迎えの行事があり神木になる松と竹を切り出してトンド場に立てる。神木は大小2本で小さいほうはその年の恵方に立てる。14日はトンド焼きの日で町内各戸からしめ縄等を神木の元に積み上げる。神楽の神輿の行列はトンド場に到着時刻か午後2時によるよう見計らって当屋の家を出発する。トンド場に着いたら神木の回りを左廻りに1回りするとトンド屋(トンドの行事を一切指揮する家で三井家が世襲)が火を入れる。火入れが終ると、当屋の表屋敷に神輿を安置し、次の年の当屋を決める行事を行う。三宝の上に名前を書いた籤を5枚置き神輿の前でトンド家か御幣で御祓いをする。その時、御幣で祓い上げて一番遠くに飛んだ籤の家が継ぎの当屋になる。次の当家になる家へ長老が2名使者なり籤を持って当家に選ばれた事を告げに行く。当屋の当った家では承諾の旨を言い、豆腐20丁、酒2本持って挨拶に行き、その豆腐で味噌汁をつくって酒宴が始まる。なお当屋になった家は1年間他家に不幸があっても悔みにも行けない。御供・香典も出来ない。翌15日は神輿の町内回りがあり早朝6時頃から夕方5時頃までトンド屋か先頭になり、獅子、コッチン係(御初穂・餅・米を入れる布袋を持つ者)大団扇・御幣・神輿の行列70人位が続く。近年はどの家も勤人が多く平日では集まる人が少ないので、宮迎、松迎の行事を11月前後の日曜日に同時に行うようになった。