資料詳細

千灯籠、万灯籠

基本情報

項目 内容
所蔵館 鳥取県立博物館
管理ID 13903
行事名 千灯籠、万灯籠
行事名カナ セントロ、マントロ
行事日 秋葉山/7月17日夜・愛宕山/7月22日夜
所在地 西伯郡米子市(旧 尚徳村)大字上安曇・別所・大袋・実久・青木・大谷・兼久
行事概要 愛宕さん、秋葉さん(秋葉山、秋葉神社、秋葉大権現)の火祭りは、セントロ、マントロと呼ばれ、各地に伝承されている。小学生が青竹に麦藁をつめ、灯油で火をともす。秋葉山の山頂の秋葉大権現の神様をお詣りした後、そこで竹筒の松明に灯をともし、そして順番に山頂から石段の両側の女子竹の竹筒の松明に火をともす。
祈祷本祭りは7月18日で、セントロ、マントロの火祭りは前夜祭である。7月17日夜に行われる。7月18日秋葉山の山頂の秋葉大権現の神様を同慶寺・正雲寺住職に祈祷してもらう。江戸時代から続いている貴重な火祭りである。秋葉山の5集落、旧尚徳村上安曇300本、別所200本、青木120本、大袋130本、実久100本以上が7月17日夜に灯される様は壮観である。
尚徳村愛宕さんのセントロでは、大谷100本、兼久、船上神社150本の火が灯される。
大谷の愛宕さんの火祭りは7月23日夜である。
兼久の船上山のセントロは7月22日夜 兼久堤防500mに及ぶ。セントロ、マントロは1mあまりの女子竹の先に30cm位の竹筒の中に麦藁を入れて灯油をビールビンで女子竹をつけた油注ぎで、主に小学生が油注ぎをする。
かつては全部小学生だけでセントロ作りも油注ぎもしたが現在は小学生も少なくなり、とても鋸や鉈の刃物を使うのは危険で、現在大人が子ども達の手伝いを指導して、江戸時代から続いている貴重な火祭、夜祭の伝統をかろうじて守っている。昔秋葉さんは旧尚徳村で疫病や火事がはやったので本山から勧請したと伝えられている。江戸時代までは神仏混合であったため、現在も秋葉神社を同慶寺、正雲寺の住職が祈祷するしきたりになっている。昔は男の子だけでセントロ行事が行われていたが、現在は女の子も共同で行われるようになった。大人も手伝う。