資料詳細
基本情報
項目 | 内容 |
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所蔵館 | 鳥取県立博物館 |
管理ID | 04803 |
行事名 | 百手の神事 |
行事名カナ | モモテノシンジ |
行事日 | 4月第4日曜日(平成20年4月27日) |
所在地 | 鳥取市気高町大字八束水小字姫路 |
行事概要 | 宝亀2(771)年、諸国に疫病が流行したので、それを鎮めるため勅許を以て勧請されたとされる。祭礼日は以前は正月25日、それが明治42年以降4月25日となり、更に昭和49年から現在の期日になった。まず、神官は祭礼日の2日前から当日まで忌籠りを行う。当日は午前中に例祭を済ませ、午後2時半翁(おきな)の神面をつけ正服装束で冠をかぶり、神の化身となる。その間境内の一角では祢宜を中心として湯立(ゆだて=御釜)の神事がなされる。午後3時頃裃をつけ、木鉾を持った福田家当主が神官の手をとり、誘導して境内に現れる。いよいよ「百手の神事」の始まりである。鼻高面・獅子の先導により、氏子中の御幣を奉持した氏子、次に神官、神社役員と続き、周囲35m、高さ0.5mの小山を右に回る。土地を浄めるためである。小山のケヤキの大木には、垂れゴモに的の紙が貼られている。一回りする少し手前で、花高面は両手を広げ、青竹の杖で力いっぱい大地を突き、手足を片方ずつ高く上げて一歩ずつゆったりと進む。獅子の二人も、合図で突然タン(幌)を前後左右に張り、口を大きく開け、こらも威厳を誇示する。一巡後、神官は荒ゴモの上に立ち、木鉾で東西南北の順に秘伝の文字を中空に描き、3回に分けて力強く突く。2回目も小山を回り、元の位置に戻る。神官は再びコモの上で、今度は弓に神符の矢をつがえ、木鉾と同じ所作を3回ずつ行う。3回目も小山を回り、次は的に向かい、12本(1年の月数)の矢を手元より放つ。黒丸を突き抜けると大吉、的を外れて突き抜けると吉、的に引っかかりぶら下がると凶と、1年の吉凶を占う。最後は小山を回った後、神官が本殿で面を外して人間に帰る。 鳥取県の無形民俗文化財に指定(昭和34年12月25日)されている。 |
動画URL | https://aa-tottori-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&contents_title=museum_haru02_b |